
スマホやiPhoneには「リチウムイオン電池」という電池が実装されている。
この繰り返し利用できる便利な電池だが、もちろん寿命がある。
今回は、スマホやiPhoneに実装されているリチウムイオン電池の寿命や特色について調べてみたので、端末の寿命など検討している方は是非とも参考にしていただきたい。
目次
そもそもリチウムイオン電池とは?
リチウムイオン電池とは正極と負極の間をリチウムイオンが移動することで充電や放電を行う「二次電池」である。
簡単に説明すると、充電と放電ができるため、何度も利用できる便利な電池というわけだ。
昔からある一回だけの利用で捨てる使い捨てタイプは、「一次電池」と言うのに対し、繰り返し使用できるリチウムイオン電池は「二次電池」と呼ばれるわけだ。
リチウムイオン電池は、充電式電池や蓄電池などと呼ばれることもある。
しかし、この便利な電池だが次は寿命について解説をしていこう。
スマホやiPhoneだと何回充電すると寿命なの?
一般的にこのリチウムイオン電池の劣化の目安として、充電のサイクルが500回で新品から比べると50%〜60%になるというのが基本のようだ。
例えば毎日一年間利用するとなれば365回になるため、二年を待たずして50%~60%になってしまうという計算になる。
しかし実際にはそれほど単純ではなく、フル充電サイクルと放電震度の関係で劣化は変わってくる。
では実際にはどのようなしくみになっているかを説明しよう。
フル充電サイクル
フル充電サイクルとは上記のように一度充電をすることが一回というわけではなく、1回は0%~100%の充電を1回というサイクルで考えられる。
従って、回数ということではなく、0%~100%の充電を500回すると50%~60%になる計算だ。
分かりやすく説明をすると以下のようになる。
1日目の朝、100%のフル充電で日中を過ごし、夜に50%となり、充電をして次の日の朝100%のフル充電になったとしても、まだ1回という計算ではない。
翌日に同じように、100%のフル充電から日中を過ごし、夜に50%となり、充電をして次の日の朝100%のフル充電になったとして、やっと1回という計算だ。
つまりは、単純に回数ではなく0%~100%のフル充電サイクルが500回ということを認識しておこう。
放電深度
放電震度は、解説がかなり複雑なため簡単に説明していこう。
放電の深さを表すものではあるが、まず充電100%~0%の間、どの期間で充電をした方が、寿命がながくなるか、また劣化が早くなるかを表すものである。
実際には最もよい期間は、20%~80%の間で充電をすることで、リチウムイオン電池の劣化を防ぎ、寿命を延ばすことができることが分かっている。
まとめ
今回はリチウムイオン電池の寿命や消耗期間について調べてみたが、まだまだ奥が深そうなため、次回はリチウムイオン電池の弱点について解説をしていこう。