
目次
インターネットへの接続
今回はインターネットへの接続について解説していきます!
インターネットへの接続の方法は、ITパスポートのテクノロジ系に分類されているものですが、これは私たちがよく使っている携帯(スマートフォン)にも応用することができるので、是非覚えていってください!
また、試験のためにも覚えやすいところから確実に覚えていく、ということはある意味効率的なので、この回でしっかり覚えましょう!
インターネットの接続方法
インターネットの接続するためには2つの作業が必要となっています。
①「通信回線」の用意
自宅や企業からインターネットに接続するためには、接続するための通信回線が必要になってきます。
これは「回線事業者」に依頼して用意して貰います。
②プロバイダとの契約
通信回線を使ってインターネットに接続するためのサービスを提供するISP(Internet Service Provider)、通称「プロバイダ」と契約しなければなりません。
この2つを用意すれば、インターネットの接続が可能となります。
細々とした接続は、スマートフォンでしていければその機器と接続することができるようになります。
通信回線の種類
通信回線にはさまざまな種類があります。各回線にはデータを通信するための通信サービスが用意されています。
現在広く使われているサービスを見ていきましょう!
<通信回線と通信サービスの特徴>
種類 | 通信サービス | 特徴 | 必要なハードウェア |
光回線 | 光通信
(FTTH) |
光ファイバというガラス線やプラスチックを使用。超高速な通信が可能となる | コンピュータのデータを光回線用のデータに変換するモデム |
CATV | CATV
インターネット |
テレビの有線放送サービスのCATV網を利用。
高速な通信が可能となる |
コンピュータのデータをCATV回線用のデータに変換するモデム |
無線 | モバイル通信 | 無線で通信する | モバイル通信のための専用カード |
伝送速度
通信回線などの通信の速さは、「伝送速度」で表わすことができます。
伝送速度とは、1秒間に転送できるデータ量のことです。単位は「(bits per second)を使用します。
伝送速度が1Mbpsの場合、1秒間に1Mビットのデータを送ることができます。
しかし、これはあくまでも理論上の速度であり、通信中にはデータを送る以外にも様々な処理が行われているため、実際は遅くなります。
この、伝送速度に対して実際に送ることができるデータ量の割合を表わした数値を「伝送効率と呼びます。
例えば、伝送速度が2Mbpsで、実際に送ることができているデータ量が1秒間に0.5Mビットの場合だと
0.5(Mビット/秒) ÷ 2(Mビット/秒) × 100 = 25%
とこのようになります。
時々計算問題としてITパスポートの試験に出てくるので頭の片隅においておければgoodです!
大容量通信
近年ではインターネットを利用して、動画や音声など大容量のデータが頻繁にやりとりされています。そのため、一度に大量のデータを高速で通信できる通信回線が必要となっているのです。
先程紹介したCATVや光回線など、高速な通信が可能となっている回線のことを「ブロードバンド回線」と呼びます。
また、インターネットでは大容量のデータ通信を行うために、以下のような技術が用いられています。
パケット交換方式
サイズの大きいデータをそのまま転送してしまうと、その転送が終わるまでに長い時間がかかります。その転送時間は他の通信もする事が出来なくなるのです。
それを防ぐために、データを「パケット」と呼ばれる小さな塊に分割して転送することで、並列して複数の通信を行えるようにしているのです。
例えるならば、100冊の本を10冊ずつ運んでいる、というようなイメージです。
パケットには、宛先や分割したときの順序などの情報が付け加えられ、制御されています。このパケットでデータを送受信する通信方法を「パケット交換方式」と呼ばれています。
ストリーミング
インターネット上にある音声や動画などのデータをダウンロードする際、ダウンロードが完全に終了してから再生すると、再生するまでの間に時間がかかってしまいます。
そこで、データの1部をダウンロードした段階で再生を開始する「ストリーミング」という技術が利用されています。
身近な例で挙げるとすると、YouTubeやニコニコ動画などでしょうか。
知ってて損はない!
インターネットへのアクセスが一度に集中して行われると、一時的にインターネットへ繋がりにくくなるときがあります。何かの祭典だったり、予約開始直後のネットショッピングだったり…。
これは特定の通信路に許容量を超えるデータが流れてしまったためであり、この状態のことを「」と呼びます。
災害時の安否確認メールや、年末年始の挨拶メールなども挙げられます。
ちょっと小話。回線交換方式
こちらもインターネットに関する情報なのでご紹介させてください。
複数の通信で通信回線を共有することで、効率よく行うのがパケット交換方式です。それに対し、通信回線を独占して通信を行う方式があります。これを「回線交換方式」と呼びます。
回線を1次独占することにより、接続速度や回線品質を保証しやすくなるというメリットがあります。
モバイル通信
外出中や移動中にはWi-Fiに繋がっていることは殆どありません。しかし私たちが使っているスマートフォンやタブレット端末はWi-Fiを介さなくてもインターネットに接続することができます。接続できている理由は、電波で通信を行う「モバイル通信(移動体通信)」を利用しているからです。
モバイル通信の回線を利用するには、回線を所有する携帯電話会社と契約する必要があります。携帯電話会社は、全国に基地局と呼ばれている装置を設置しており、この基地局と電波のやりとりができる範囲であれば、どこからでも通信を行うことが可能である、というわけです。
時々偶に見かける「圏外」という言葉は、基地局から離れすぎ、もしくは何らかの妨害を受けているため電波が届いていない、という訳なのです。
携帯会社との契約情報は「SIMカード」と呼ばれているICカードに記載されています。スマートフォンの機器などを使っている人は、このSIMカードが差し込まれたものを使うことで、通信をする事が出来るようになるのです。
また、このSIMカードを別の携帯機器に差し替えて使用することも可能で、複数の端末を同じ電話番号で利用することができるようになります。
モバイル通信の規格
モバイル通信の規格は、1Gから始まり、2G、3G、3.9Gである「LTE」、4Gと進化しています。後にLTEも4Gに含まれるようになっているため、LTE=4Gとなりました。
Gとは「Generation」の略で、2Gならば「第2世代」とも呼ばれています。
世代が上に行くほど通信速度が速く、大容量の通信に対応しているのです。
現在では最新の規格として10Gbps以上の通信速度、通信の安定性を実現している「5G」の商用化が進んでいるのです。
MVNO(仮想移動体通信事業者)
他者が所有する通信回線や設備を借りて、自社ブランドとしてモバイル通信サービスを提供する事業者がいます。その事業者のことを「仮想移動体通信事業者(MVNO)」と呼びます。
設備を所有するコストが抑えられるため、低価格でサービスを提供することが可能となりますが、通信料や通信速度に制限を受けるというデメリットもあります。
テザリング
スマートフォンの機能には、スマートフォンをアクセスポイント(無線LANルータ)として利用することができる「テザリング」というものがあります。
テザリングを利用することにより、スマートフォンを介してノートパソコンやゲーム機器をインターネットにつなげることが可能となっているのです。
まとめ
いかがだったでしょうか?今回はインターネットの接続について解説させていただきました。
インターネットの接続はある意味私たちの生活のすぐそばにあるものなので、知っておいて損はないと思います。
また、今回解説した用語はITパスポートでも問題文に出てくることが多いものとなっていますので、是非覚えていってくださいね!
では今回はここまで!
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ここでは、数あるITパスポート試験対策用のテキストの中から特におすすめのテキストを紹介していきます。
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重要用語を暗記するためのページもあるため、コツコツと隙間時間を使って暗記をする時にも非常に良い使い方ができるでしょう。