目次
ボーナスの実態とは
1分でわかるニュースの要点
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ボーナスの支給額は増加するも実感なし
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将来の不安から貯金が大半
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コロナの影響でボーナス商戦に暗雲
近年のボーナス支給額は増加・維持傾向
日本は1990年代前半に起こったバブル崩壊により不景気の時代に突入しました。さらに2007年のリーマンショックが追い打ちをかけ、約20年の間日本の消費は冷え込みました。 安倍政権の政策により2012年頃から景気は上向きになり、ボーナス支給額は増加もしくは維持傾向が続いています。しかしボーナスが増加したと実感する人は多くないのが実態です。
景気とボーナス増加の関係性
ボーナスは基本給をベースに支給されますから、支給額はベースアップに左右されます。景気が良くなれば消費につながり物価が上昇することから企業の業績は上がりベースアップが期待できます。 反対に景気が低迷し消費が活性化されなければ、物価は上昇しませんがベースアップも望めません。極論すればいくら支給額が増加しても、消費につながらなければボーナスの増加を実感できないといえます。
ボーナスの使い道
ボーナスの使い道は50年前と比較するとずいぶん様変わりしています。高度経済成長期はボーナスでモノを買うことで生活が豊かになりました。 長引く不況の間にボーナスは使うものではなく貯めるものになりつつあります。いくら金額が増加もしくは維持であっても消費につながらないのが現在の特徴です。それでは最近の人々はボーナスをどういった使い道に回しているのでしょうか。
大多数の人が貯金
ボーナスの使い道で最も多いのが貯金です。そこには将来に対する強い不安感があります。少子高齢化が進む中で年金の支給さえ不安視している人が大勢いるのが実態です。 また長らく続いた不況は自然のうちに「有事に備えた貯蓄の大切さ」を人々に浸透させたといえます。以前は貰ったお金は使うことが美学でしたが、現在は貯蓄して将来に備えるのが美学だといえます。
自分へのご褒美や自己投資に使う人も
年に1~2回のボーナスを自分へのご褒美や自己投資に使う人もいます。しかし散在する人はほとんどいません。いつもより少し贅沢なディナーを楽しむ程度で残ったお金は貯金するパターンがほとんどです。 転職やキャリアアップを狙って資格取得や自己研鑽などの自己投資に使う人も少なくありません。何らかの確実なリターンを期待したボーナスの使い方が一般的です。
夏のボーナスにコロナショックの影響はどの程度か?
コロナショックが全世界を席巻しており経済にまで波及しています。日本においても経済の悪循環が指摘されており予断を許しません。 人は不安をもっていると消費を差し控えるため景気が冷え込みす。令和恐慌が訪れると指摘する人も大勢いるのが現状です。それではコロナショックが今夏のボーナスにもたらす影響とはどういったものでしょうか。
考えられる影響は?
夏のボーナスではエアコンなどの買い替えや旅行などの消費が見込まれています。今夏に限ってはオリンピックイヤーであることからテレビなどの家電品も見込まれていました。 ところが経済不安が顕著となりこれまで以上に貯蓄に回す人が多くなることでしょう。旅行を差し控える人も増える見込みから、消費が見込まれず経済の停滞が懸念されます。