目次
年収400万円の家に住む
年収400万円世帯の「すまい事情」
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平成30年度の平均年収は441万円
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家賃相場は年収の25~30%が理想
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住宅ローン借入総額の相場は年収の約7倍が平均
賃貸の場合の家賃相場
「住宅費」は人生における「三大支出」といわれ、「生活費」「教育費」と並び非常に大きな支出です。住宅にかかる費用は、家賃や住宅ローン支払いなどを合わせた「生涯住宅費」という観点で考える必要があります。 将来住宅購入を検討している方は、いかに賃貸期間の家賃支出を抑えるかが生涯住宅費を抑えるポイントとなります。年収400万円の方の家賃相場は、年収の25%~30%と言われています。 年収400万円であれば月々の手取り金額は25万円前後となり、62,500~75,000円が目安です。世帯人数別の家賃の考え方は、以下の記事を参考にしてください。
住宅ローンはいくらまで
年収400万円の方では住宅ローンはどのくらい組めるでしょうか。平成30年度の年収倍率における平均は約7倍となっています。つまり、年収400万円であれば、借入総額は2800万円が目安です。 また住宅ローンの借入上限は返済負担率によって決まります。年収400万円未満の返済負担率は30%以下、400万円以上は35%以下とされています。 この場合年収400万円÷12ヶ月×30%の計算で、月々の返済は99,000円以下(他の借入返済なども含む)とする必要があることがわかります。この場合、固定金利1.1%で35年の住宅ローンを組んだ場合の借入可能額は3400万円となります。
家賃で見る生活環境
同じ年収400万円と言っても、独身か既婚か、同居する家族が何人いるのかなどによって、住む家に求める条件は大きく異なってきます。また一人暮らしのだとある程度の贅沢はできるかもしれませんが、子どもがいる家庭では節約が必要です。 ここでは年収400万円の場合、生活環境の違いによってどの程度の家賃が最適なのかをご紹介します。参考にしてください。
独身と既婚の違い
独身の方の場合、適切な家賃は手取り額の約30%が理想です。手取りが25万円であれば、家賃は約75,000円になります。地域によっても差はありますが、家賃をある程度抑えることができれば、資金を将来に向けた貯蓄にまわすこともできるでしょう。 逆に約30%以内であれば、生活費に余裕を持ちながら住まいに多少の贅沢を叶えることができるとも言えます。 既婚者の場合、適切な家賃は手取り額の約30%というのは同じですが、夫婦共働きであれば世帯年収という考え方ができます。ただその場合も、将来子どもができることも考慮した上での将来設計が必須です。既に子どもがいるなら、家賃は手取りの約25%に抑えるべきです。
節約すべきポイントは家賃?
同居する家族の人数が増えれば、間取りや広さなどより良い条件の家を求めることになります。賃貸住宅のメリットは、こうした生活環境の変化に対し柔軟に対応できることにあります。家族が増えることでより広い家に引っ越したり、周囲の環境を変化させることができます。 しかしより良い環境を求めることでその都度家賃は上がり、引っ越し代などの諸費用が掛かってくることがデメリットです。 家族が増えたなどの生活環境が変わり引っ越しを検討している方は、このタイミングで将来の住まいを早急に検討することで、家賃の節約につながり生涯住宅費を抑えることができます。生涯住宅費を抑えるためには、いかに賃貸期間を少なくするかがポイントです。
住宅ローンの理想と現実
生涯住宅費を抑えるためにも、マイホームを購入したいと考えている方も多いと思います。マイホーム購入ではほとんどの場合、住宅ローンとの付き合いが開始します。長期間に渡って返済をすることになる借入金であるため、十分に検討した上で組む必要があります。 ここでは理想の住まいを得るためにどの程度の住宅ローンを組む事ができるのか、また実際はどの程度で月々の返済を行うべきなのかを、理想と現実の観点で解説します。
年齢と借り入れ金額
年収400万円と言っても、年齢によっても借入可能な住宅ローンの金額は異なります。年齢が高くなればなるほど、長い期間での借り入れが難しくなります。 一般的にはローン申込は70歳まで、完済時年齢が80歳までとする金融機関が多いですが、安定した収入を得られる在職期間(65歳)までに住宅ローンは終わらせたいものです。よって現在の年齢と照らし合わせてローン期間を考慮していく必要があります。 ・30歳 借入期間35年 借入総額2788万円 ・35歳 借入期間30年 借入総額2452万円 ・40歳 借入期間25年 借入総額2097万円 上記は月々返済8万円、固定金利1.1%の場合の年齢別の具体例です。