今回は5大装置の2つである入力装置・出力装置について学んでいきましょう。
これはITパスポートのテクノロジ系に分類されており、パソコンを利用している・これから利用していく人にとっては試験以前に役に立つことなのではないでしょうか?
それでは早速やっていきましょう!
目次
入力装置と出力装置
タイトルでは入出力装置と書かせて貰いましたが、入力装置と出力装置をあわせて書いたものなので大差ありません。
入出力装置=入力装置と出力装置
と考えてください!
入力装置の種類
<入力装置の種類>
種類 | 特徴 |
キーボード | 文字や数字をキーを使って入力する機械。
文字を入力するためのキーや数字・計算を入力するキーをテンキー、特定の機能が割り当てられているキーをファクションキーと呼ばれている |
マウス | 左右上下に動かし、画面上のカーソルを移動させることが出来る |
イメージスキャナ | 絵や写真などを画像データとして読み取ることが出来る |
タッチパネル | 指や専用のペンで画面に直接触れることで操作することが出来る。同時に1カ所だけ触れて操作するのを「シングルタッチ」、同時に2カ所触れて操作できるのを「マルチタッチ」と呼ぶ |
バーコードリーダ | 光を当ててバーコードを読み取ることが出来る |
コンピュータにデータを入力する入力装置には以上のようなものがあります。
簡単に覚えるのであれば、外部から読み書き出来るものの殆どがこの入力装置だと考えるだけで大丈夫でしょう!
なじみのあるものばかりだと思うので確実に覚えていければ良いと思います!
ちょっと寄り道をするのであれば、OCRという技術を紹介しておきましょう。
これはイメージスキャナなどを使って画像を読み込む場合、殆どは画像データとして読み込まれます。しかし、スキャンするものの中に文字が含まれている場合、文字として認識し、文字データとして読み込む技術や装置のことをOCRと呼ぶのです。
さて、ちょっとした豆知識を取り入れたところで
次は出力装置の種類を見ていきましょう!
出力装置の種類
出力装置の種類とは言っても大まかに言ってしまえばディスプレイとプリンタの2つです。
しかしその2つの中でも更に分類されるのでそれを見ていきましょう!
<ディスプレイの種類>
種類 | 特徴 |
液晶 | 液晶に電圧を掛けることで光を部分的に遮ったり透過させたりする事で画像を表示することが出来る。
液晶自身は発光せず、バックライトや外部の光を取り込んでいる |
プラズマ | ガスに電流を流すガス放電をすることで発生する光を利用して画像を表示することが出来る。 |
有機EL | 電圧を加えると自ら光る有機物を利用して画像を表示することが出来る。この中では1番消費電力が少ない |
<プリンタの種類>
種類 | 特徴 |
インクジェット
プリンタ |
インクの粒子を紙に吹き付けることで
印刷することが出来る |
レーザプリンタ | レーザ光を使って感光ドラムの上に印刷イメージを描き粉末インク(トナー)を付着させることで、紙に転写して印刷することが出来る |
3Dプリンタ | 立体物の設計となる縦・横・奥行きの3次元(3D)データを基として、樹脂や金属などを加工することで立体物を作成可能にしている。 |
インクジェットプリンタとレーザプリンタの違いがよく分からない人はこちらの表を見てください
<インクジェットとレーザの違い>
レーザプリンタ | インクジェットプリンタ | |
トナーパウダーを
熱で紙に定着させる |
印刷方法 | 液体状のインクを紙に
噴射させる |
くっきり・はっきりした物 | 得意な印刷 | 繊細な色合い
コントラスト |
プレゼンの資料 | おすすめ | フルカラーの写真 |
多い | 消費電力 | 少ない |
本体価格やトナーなどの消耗品が高め | 価格 | 本体や消耗品の価格自体は低め |
あまり減らない | 減るスピード | インクの減るスピードは高い |
速い | 印刷スピード | 遅い |
と、どちらもメリットデメリットがあります。
どちらかと言えば文字の印刷が得意なのがレーザの方であり、写真などが得意なのがインクジェットの方とイメージできれば大丈夫です。
お店で貰うレシートはレーザプリンターで処理されていることが多いです。実感がわいてくれればよいのですが……
解像度
ディスプレイをよくよく見てみると1つの塊ではなく、小さな正方形が大量に並んでいるのが分かります。この小さな正方形の1つひとつのことを画素(ピクセル)と呼ばれています。
また、ディスプレイ内にある画素の総数のことを画素数と呼びます。
ディスプレイ画面の中に画素がいくつ表示できるのかを表わした数値を解像度とよび、通常
横に表示される画素数 × 縦に表示される画素数
1,024 × 768
とこのように表示されることが多いです。
この数値が高いほどよりきめ細やかな画像を表示することができ、小さいほど粗い画像が表示されることになります。
ディスプレイのカラー
ディスプレイは普通3つの色の組み合わせによって様々な色を表現しています。その3つの色とは赤・緑・青です。
この3色のことをカラーまたは光の三原色と呼びます。
紙の上でこの3色を混ぜ合わせると黒くなってしまいますが、この光の三原色は全てを均等に混ぜ合わせた場合、白色になるのも特徴です。
さてディスプレイの色について学んできましたが、ディスプレイに表示するデータを保存する専用のメモリがあることはご存じでしょうか?
ディスプレイ用にデータを保存するメモリのことをグラフィックスメモリと呼び、これの容量が大きいほどディスプレイの解像度を高く、そして表示できる色の数を多くすることが出来るのです。
もし、「ディスプレイの色もっと綺麗にしたい」と思う人がいれば、グラフィックスメモリを取り入れてみたらいかがでしょう?
プリンタの解像度
プリンタにも解像度が存在します。プリンタの解像度は1インチ(斜線の長さ2.54cm)当たりに印刷できるドットの数を示すdpi(dots per inch)と現します。
ドットというのは画素やピクセルのような画像を構成する点のことです。
この値が大きければ大きいほどきめ細やかな画像を印刷することが出来るのです。
プリンタのカラー
さて、次はプリンタのカラーについて紹介していきましょう。
実はディスプレイのカラーとプリンタのカラーは少々違ってきます。プリンタではシアン(青緑)・マゼンタ(赤紫)・イエロー(黄)の3色を組み合わせて様々な色を表現しています。
この3色のことを、色の三原色と呼びます。
また、理論上ではこの3色を混ぜ合わせると黒になるといわれていますが、実際は綺麗な黒色を表現することは出来ないので、別途で黒を追加していることが殆どです。この4色のことをCMYKカラーと呼びます。
追加で覚えておきたい単語を1つ紹介させてもらいます。「ppm」というのを知っているでしょうか?
これはイメージスキャナやプリンタの性能を現すときに使われる単位です。ppmとは1分間に入力・出力出来るページ数を表わしており、この単位が大きければ大きいほど性能のよい機械と考えられるのです。
ITパスポート試験に向けた入出力装置のポイント
いかがだったでしょうか?
今回はセットで覚えるような物が多く、逆にごちゃ混ぜになって覚えてしまう人も多い部分ではあります。
だからこそしっかりと覚えることで他の人より一足先に進むことができるのではないでしょうか?
1つ1つ確実に覚えていくことが、ITパスポート合格への近道です!
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IT系の知識にこれまで全く縁がなく、これから学習する人の気持ちに寄り添ったテキストだと言えます。
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重要用語を暗記するためのページもあるため、コツコツと隙間時間を使って暗記をする時にも非常に良い使い方ができるでしょう。