システム監査と性能評価 ITパスポートの学習で身に付くIT用語
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システム監査と性能評価

今回は、ITパスポート試験のマネジメント系に分類されているシステム監査と、テクノロジ系に分類されているシステムの性能評価について解説していこうと思います!

特にシステム監査の部分は出やすくなっている部分となっているのでしっかりと学んでいきましょう!

 

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システム監査と監査人

 

システムが障害によって停止してしまったり、不正アクセスによりシステムで管理している情報が流出してしまったりすると、様々な障害が発生してしまいます。たとえば、業務が滞ってしまったり、企業としての信用を失ってしまったりなど、企業活動において大きなダメージを受ける危険があるのです。また、システムの導入によって企業の目的が果たされていない場合、システムの開発や運用に無駄な費用を払い続ける事になってしまうのです。

 

システムは導入して終わり、というわけではないためシステムにまつわる様々なリスクに対してきちんとした対策が整備・運用できているのかどうかを評価・検証する必要が出てきます。これを「システム監査」と呼びます。

システムの利用者がシステムを客観的に評価するのは難しいです。そのため、独立した立場の人に評価を依頼します。システム監査を行う人のことを「システム監査人」といいます。システム監査人は、システム監査業務の品質を確保するために、有効且つ効率的な監査業務を実施するための基準を定めた「システム監査基準」という基準に基づいて監査を行います。

システム監査は、ソフトウェアライフサイクルの全ての工程を対象として、次のような流れで行われます。

システム監査の流れ

①計画 → ②実施 → ③報告 → ④フォローアップ

 

①計画

  監査の目的や対象、実施日程を決めます。そのあと、システム監査計画を立てます。

 

②実施

  「予備調査」→「本調査」→「評価・結論」の順番で監査を実施。「予備調査」では、本調査を効率的に行うために、監査対象について事前に調査をします。「本調査」では、資料の確認やヒアリング、現場の調査を行い、調査の証拠となる「監査証拠」を確保していきます。なお、監査を受ける側である被監査部門は、監査人に監査対象システムの運用ルールを説明するなど、監査に必要な情報や資料を提供する必要があります。「評価・結論」では調査結果を評価して、問題があるかないかを判断します。

 

③報告

  調査結果をまとめた監査報告書を、システムを利用している企業の経営者に報告します。発見された問題点については、企業側できちんと改善するように指導・勧告します。被監査部門では、改善勧告を受けた指摘事項を基として、「改善計画書」をまとめ、改善を実施します。

 

④フォローアップ

  指摘した改善点について、きちんと改善されているかどうかを評価して、必要に応じて指導を行います。

知って損はない!システム監査人の独立性と客観性

 

システム監査人には、監査対象から独立していることと、客観性を持って監査を行う事が求められています。システム監査は、企業の外部に委託する場合と、社内の監査部門が担当する場合の2つがあります。もし、社内の監査部門がシステム監査を行う場合には、独立性を確保するために監査人自身が所属する部門の監査は行えないことになっています。

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システムの性能評価

 

良いシステムとは、使いやすく、処理が速く、故障が少ないシステムのことです。また、万が一故障してしまった場合でも、復旧するまでの時間が短いシステムほど、良いシステムと言えます。これらの基準を基に、システムの性能を測るための様々な指標が用意されています。

発注元とベンダが共通の指標で評価することで、発注側が求める性能と、ベンダが提供する性能の認識にズレが生じるのを防ぐことができるのです。

早速、性能評価の指標を見ていきましょう!

処理の速さ

 

処理の速さを測る指標として、「ターンアラウンドタイム」と「レスポンスタイム(応答時間)」があります。

ターンアラウンドタイムとは、システムに処理の要求を入力し始めてから、結果の出力が終了するまでの時間のことです。

一方、レスポンスタイムとは、要求を入力し終えてから結果の出力が始まるまでの時間です。

 

ターンアラウンドタイムとレスポンスタイムの値が小さい方が処理が速い、すなわち性能が良いということになります。

 

また、単位時間あたりにどれだけの仕事量をこなせるかを表す「スループット」と呼ばれる指標もあります。この値が大きいほど、多くの仕事をこなすことができる、つまりは性能が良いと言うことになるのです。

ベンチマークテスト

 

標準的なテスト用のシステムを用意して処理を実行し、かかった時間などの結果と比較することでシステムの性能を評価する方法のことを、「ベンチマークテスト」と呼びます。

このベンチマークテストは必ずされている事なので、しっかりと覚えておきましょう!

稼働率

 

システムがどのくらいの割合できちんと稼働しているかを評価するための指標として、「稼働率」と呼ばれるものがあります。

稼働率とは、全運転時間に対してシステムが稼働している時間の割合で求めます。

なお、システムが故障してから一度復旧して、再び次の故障が発生するまでの平均時間、つまりは、ちゃんと稼働している時間の平均を「MTBF(Mean Time Between Failures:平均故障間隔)」とよび、修理にかかる時間の平均を「MTTR(Mean Time to Repair:平均修復時間)と呼びます。

 

例えば、稼働時間と故障時間が交互に40、10、60,20、50、15(時間)であった場合は、MTBFとMTTRは次のように求められます。

 

<MTBF>

MTBF=40+60+503=50

 

<MTTR>

MTTR=10+20+153=15

 

システムの稼働率は、MTBFとMTTRを基に次の式で求めることができます。

≪稼働率≫

稼働率=MTBFMTBF+MTTR

上記の稼働率の場合だと、稼働率は 50/(50+15)=約0.77となります。

MTBFの値が大きいほど、また、MTTRの値が小さいほど稼働率が高くなります。

直列システム・並列システム

 

複数の処理装置から構成されるシステムの場合、各装置をどのようにして接続しているかによってシステム全体の稼働率が異なります。

 

各装置を直線上に接続したシステムのことを「直列システム」と呼びます。

直列システムは、どちらか1つの装置が故障してしまうと、システム全体が稼働しなくなってしまいます。

 

直列システムの稼働率は次のような式で求めることが可能です。

≪直列システムの稼働率≫

稼働率=装置Aの稼働率×装置Bの稼働率

 

と、つないでいる装置それぞれの稼働率を掛け合わせます。

例えば、装置Aと装置Bの稼働率がそれぞれ0.8と0.9だった場合、システム全体の稼働率は0.8×0.9=0.72となります。

 

一方で、各装置を並列に接続したシステムのことを「並列システム」と呼びます。

並列システムは、いずれか1つでも装置が稼働していれば、システム全体は稼働します。そのため、各装置の稼働率が同じ場合は、直列システムより並列システムの方が全体の稼働率が高くなります。

並列システムの稼働率は次の式で求めることができます。

≪並列システムの稼働率≫

稼働率=1-(1-装置Aの稼働率)×(1-装置Bの稼働率)

装置Aと装置Bの稼働率がそれぞれ0.8と0.9であった場合、システム全体の稼働率は、1-(1-0.8)×(1-0.9)=0.98となります。

まとめ

いかがだったでしょうか?今回はシステム監査と性能評価について解説していきました。

特に性能評価の稼働率の部分は、計算問題だからこそ出題されやすくなるので、しっかり覚えておきましょう。

 

一つ一つコツコツと積み重ねることがITパスポート試験に合格するための近道です。頑張ってください!

では、今回はここまでです!

ITパスポート試験におすすめのテキスト

ここでは、数あるITパスポート試験対策用のテキストの中から特におすすめのテキストを紹介していきます。

栢木先生のITパスポート教室

 

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キタミ式イラストIT塾 ITパスポート

 

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重要用語を暗記するためのページもあるため、コツコツと隙間時間を使って暗記をする時にも非常に良い使い方ができるでしょう。

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