目次
手取り30万の年収事情
1分でわかるニュースの要点
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手取りが30万円だと年収は500万円前後
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家賃・住宅ローンには10万円弱使える
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手取りが30万円あればお金に困らず生活可能
「手取り30万円」と聞くと、それなりに収入を得ているような印象を受けます。 実際のところ手取りが30万円あれば年収は500万円前後あることが多いので、浪費さえしなければお金に困らず生活することは十分可能です。 手取りが30万円あるのに貯金もできずに生活がカツカツという人は、何かにお金を使いすぎていないか、自分の胸に手を当てて考えてみなければなりません。
手取り30万の年収は500万円前後
毎月の手取り金額は、額面の金額から保険料や税金などが天引きされた後の金額であり、手取り30万円ということは額面金額は38万円前後です。 額面金額が38万円前後ということは、年収は38万円×12≒450万円前後であり、さまざまな手当てやボーナスも加味すると年収は500万円前後であると考えられます。
ボーナスの有無で年収は変化
年収に大きく影響を与える要素の1つに、ボーナスがあります。 ボーナスは毎年夏・冬の2回支給、毎年夏か冬のどちらか一方だけ、支給なしなどさまざまな会社があるので、ボーナスのことを抜きにして「手取り30万円」をひとくくりにすることはできません。 同じ年収30万円でも、ボーナスの有無によって生活水準に差が生まれる可能性は、十分考えられます。
年収500万円台の割合は約10%
国税庁が行っている民間給与実態統計調査のデータによると、年収500万円台の給与所得者の割合は、全体の約10%程度です。 この中には「ボーナスの支給があって年収500万円台」の人も、「ボーナスの支給がなくて年収500万円台」の人もいます。 正規雇用と非正規雇用のバランスのことも踏まえると、手取り30万円の人の割合は決して多くはないと言えそうです。
手取り30万の場合どのレベルの生活水準を保てるか
我々が働いて収入を得るのは、食費・光熱費・家賃などの支払いを行って、日々の生活を維持するためです。 そのため我々は、毎月の収入で維持できる程度の水準で生活を営まなければなりません。 手取りが30万円あればどれくらいの金額を生活費として使えるか、家賃や住宅ローンにはどれくらい回せるか、貯金に回せるお金はどれくらい残るのでしょうか?
生活費
生活費には、食費・光熱費・通信費などのさまざまな費用が含まれ、生活スタイルによってそれぞれの費用にかけるウェイトは異なります。 しかし、手取り30万円の範囲内で生活していかなければならないことを考えると、生活費の合計は10万円~15万円程度に収めるのが望ましいです。 1週間に使える金額が2万円強~4万円弱程度あると考えると、決して苦しい生活を強いられるわけではありません。
家賃・住宅ローン
一般的に家賃や住宅ローンの目安は、「手取り金額の4分の1~3分の1程度」と言われています。 これを手取り30万円に当てはめると、家賃や住宅ローンに充てられるお金は7万5,000円~10万円となるので、都心以外であれば十分な広さの家に住むことが可能です。 都心でこの金額だと少し心もとないので、通勤時間を長くしたり家が多少狭いのを我慢したりと、ある程度妥協しなければならない点が出てきます。
貯金
生活費と家賃以外のお金は大部分を貯金に回せるはずなので、手取り30万円の場合は10万円前後を貯金に回せる計算となります。 貯金をある程度貯めておくことで、いざという場合の出費に備えられるようになりますし、精神的にゆとりを持つことも可能です。 今回は生活費・家賃を先に考えたうえで貯金を考えましたが、毎月の貯金金額を先に決めておいて、残った金額で生活費や家賃をまかなうという考え方でもかまいません。