中学受験でチャレンジはすべきか?
(画像:Unsplash)
中学受験が増える一方で、懐疑的に考える人も少なくありません。その根底には遊び盛りの子どもたちを「競争社会に引き入れて良いのか」との考え方があります。 親からすれば、その意見を素直に受け入れられないのが本音です。そこで、滑り止めを含め中学受験はチャレンジに値するものか否かについて解説します。
滑り止めを受ける良し悪し
結論からいえば、中学受験は合否に関わらずチャレンジすべきです。受験に関わらず、何かに挑む際には入念な準備が必要です。 言い換えれば、事前準備ができない人は何をやっても上手くいきません。したがって、受験に挑むことは子ども将来にとってとても有益なことです。 また滑り止めについては、あくまでも志望校を優先するなら必要ないとの意見もあります。しかし、子どもの心に傷を残さず「成功体験」を得るといった観点からは「良し」とすべきでしょう。
全落ちした時のリスク
都心部を中心に中学受験に注目が集まると、合格倍率にも大きな影響が出ます。端的な例がマスコミ報道です。特集などが組まれると、取材された学校は一気に倍率が上がります。 そのため「合格圏内」と判定されても落ちてしまい、結果全落ちとなる子供が増加するのは必然的なことです。受験に対する免疫のない子どもに「全落ち」のショックは大きく、後に引きずることも考えられるでしょう。 志望校にこだわることは決して悪いことではありませんが、全落ちのリスクを想定し対策を講ずるのは親の務めだといえます。
全落ちしてしまったら
中学受験は高校・大学より歴史も浅いことから、学校のランクが頻繁に変わりやすい特徴をもっています。つまり、滑り止めの中学校でも決して安心はできません。 常に全落ちの不安がつきまとうのが中学受験です。全落ちになると、子どもは大きなショックを受けますが、いつまでも落ち込んでいるわけにはいきません。そこで、全落ちしてしまった場合の対処法について紹介します。